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建築

投稿日:2020.05.21 
更新日:2023.11.07 

コストダウンが図られた儲かる工場・倉庫を建てるには何に注意をするべきか?

既存の工場や倉庫などであれば、照明機器をLEDに入れ替えたり、より省エネ性の高い機械・設備に入れ替えていくことなどが有効なコストダウン対策になると言われていますが、そもそも『コストダウンが図られた儲かる施設』にすると考えた場合、建設時点でさまざまな対策を行っておくことが最も有効です。
そこでこの記事では、工場や倉庫の永遠のテーマである『コストダウン』を実現するため、施設を建てる時に注目しておきたいポイントについてご紹介していきたいと思います。
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儲かる工場・倉庫を建てるための注意点は?

それでは、コストダウンを意識して、儲かる工場・倉庫を建てるために注意しておきたい2つのポイントについてご紹介しておきましょう。
工場や倉庫などの大規模施設では、人件費や光熱費といったランニングコストが高くなる傾向にありますので、建設時点で「いかに合理的な工場・倉庫を建設するのか?」という視点が非常に大切になります。実際に、コストダウンを意識した施設を作り、その運用の仕方次第で工場や倉庫の業績は大きく違ってくると言えるでしょう。
以下で、『生産性向上・人件費削減』という視点と『ランニングコスト削減』の2つのポイントに分けて簡単にご紹介しておきます。

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生産性向上・人件費削減を実現するには?

それではまず、工場や倉庫において、生産性向上と人件費削減を同時に実現するためのポイントです。
多くの従業員が働く工場や倉庫では、その分従業員の人件費が嵩んでしまう…というのが悩みの種となる場合が多いです。
しかし、いくら人件費削減のためとはいえ、必要な人材が揃っていないのであれば生産性が落ちてしまうことになり、儲かる工場・倉庫を作ることなどとてもできません。 工場や倉庫において生産性向上や人件費削減を目指す場合、以下のような点に注意しましょう。

  • 適切なゾーニングと動線最適化(従業員の動線、原料・製品の動線、容器の動線など)を行う。
  • 業務内容に応じたベストな上下階移動方法の選択(エレベーター、垂直搬送機、フォークリフトなど)を行う。
  • 最適なマテリアルハンドリング機器の導入を行う。
  • 生産機器のカスタマイズを行う。

ランニングコスト削減を実現するには?

次は、工場や倉庫においてランニングコスト削減を実現するためのポイントです。
上述していますが、さまざまな機械・設備が導入されている工場や倉庫では、日々施設が稼働するだけでも大量のエネルギーが消費されてしまいます。例えば、従業員が快適に作業を進めるためには空調設備の稼働が欠かせませんが、広大な面積がある工場や倉庫では空調設備の設定温度が1℃違うだけでも空調コストが大幅に違ってくるでしょう。
こういった工場稼働にかかるランニングコスト削減を目指すためには、建設時点でさまざまな工夫が必要になるのです。

  • 適切なゾーニングと動線最適化(従業員の動線、原料・製品の動線、容器の動線など)を行う。
  • 空調機器の診断および最適化を行う。
  • 空調設定温度の見直しを行う。
  • 排熱の再利用を検討する。
  • 適切な排水処理設備を導入する。
  • LED照明などの採用を検討する。
  • 夜間電力の活用など、適切な電気料金プランを選択する。
  • 太陽光発電設備など、自家発電設備の導入を検討する。

まとめ

今回は、コストダウンが図られた儲かる工場・倉庫を建てるために、工場や倉庫の建設時点における注意点をご紹介してきました。
本稿でご紹介したように、工場や倉庫は、施設規模も大きくなってしまうことから、施設を稼働させるだけでも、多大な光熱費やそれ相応の人件費がかかります。
もちろん、どのような施設でも、できるだけランニングコストが下がるよう、さまざまな対策を行っていることだと思います。例えば、人がいない部屋の照明や空調は小まめに切る、生産設備を省エネ性の高いものに入れ替える、新電力会社と契約するなど、既存施設でもコストダウン手法はたくさん存在しているのです。
しかし、こういった既存施設に対するコストダウン対策には、どうしても限界というものがあり、「ここが〇〇できればもっとコストダウンができるのに…」などと不満を感じている事業者様も少なくないことでしょう。工場や倉庫において、極限までコストダウンを図り、儲かる施設をつくろうと考えた場合には、本稿でご紹介したよう事を建設時点で考慮しておかなければいけないのです。
「合理的な工場・倉庫」をつくるために、私たち三和建設は建築分野にとどまらず、さまざまなアイデアをご提供します。

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この記事を書いた人

辻中敏

安藤 知広

FACTASブランドマネージャー
執行役員東京本店長

1994年当社入社、工事管理者として工場建設における問題と多くの事例を経験。
2013年から東京本店次長として数多くの食品工場建設のプロジェクトリーダーを務める。
2018年10月ファクタスブランドマネージャーに就任し、食品工場建設における技術の体系化を進めております。