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食品の価格高騰について。小麦価格の高騰で『米粉』が大注目!

2020年から続く新型コロナウイルス感染症問題では、人と会話する時には、一定以上の距離を取りマスクを着用するなど、感染予防対策を欠かすことはできませんでしたが、2022年になり、ようやく日常生活における制限が緩和され、海外からの旅行客の受け入れが始まり、以前の生活が徐々に戻ってきているように感じる方が多いのではないでしょうか?

しかし、ここにきてさまざまな面で物価の高騰に頭を悩ませることが多くなっています。例えば、世界的な石油燃料の価格高騰は、私たちの生活に欠かすことができないガソリンの急激な価格上昇や電気代などの光熱費の値上げにつながっています。さらに、今や日本人にとって米と並んで食生活に欠かせない存在となっている『小麦』に関しても、さまざまな要因から価格が高騰を続けていると言われており、日常生活の中で非常に身近な存在である小麦粉や小麦粉を使用した食品の値上げが相次いでいます。

この記事では、さまざまな要因で起こっている食品の原材料高騰対策の事例をいくつかご紹介します。

食材価格高騰の原因とは?

ここ最近、テレビのニュースなどを見ていると、「食品価格の高騰が家庭の大きな負担になっている…」と言った情報を耳にすることが多いと思います。実は、新型コロナウイルス感染症問題やウクライナショック、急激な円安などを要因として、日本国内の食材が値上がりを続けています。帝国データバンクが公表したデータによると、国内主要食品メーカー105社の価格改定計画では、

2022年4月までに約4000品目が値上げ実施。さらに今後、2000品目超が値上げを予定

など、今後一般家庭の食卓への影響はさらに増していくのではないかと予想できます。当然、食品の価格高騰は、飲食店での仕入れ負担が増大していくことを意味していますので、新型コロナウイルスによるダメージがまだ回復していない中での原材料高騰により、廃業を余儀なくされてしまう店舗が増えるのではないかと心配されています。

それでは、日本国内で急激に進む、食品の価格高騰は何が要因で起こっているのでしょうか?以下で、小麦を参考に価格高騰の原因を簡単に解説しておきます。

参照:帝国データバンク「「⾷品主要 105 社」価格改定動向調査

小麦価格高騰の要因について

今や米と並んで、日本人にとっても食生活に欠かせない存在となっている小麦ですが、2022年4月からの輸入小麦の政府売渡価格について、農水省が主要銘柄平均で17.3%の引き上げを行うと発表するなど、急激な価格高騰が起こっています。昨今、小麦価格がここまで急激に高騰している要因は、以下の3つがあげられるとされています。

  • 小麦の輸出大国である、アメリカやカナダにおいて、天候不良による不作がおきた
  • 新型コロナウイルス感染症による、物流網の混乱や物流費の高騰があった
  • ロシア・ウクライナ情勢の緊迫化


昨今の小麦価格の高騰は、主に上の3つが要因と言われています。2020年以降、世界中を混乱させている新型コロナウイルス感染症問題は、各国でロックダウンなどの非常に強い措置がとられたことにより、一時的に物流がストップしてしまうという状況に陥りました。現在では、混乱した物流網の再構築が徐々に進んでいますが、それでも完全に従来通りの状況には程遠く、物流コストの高騰によるさまざまな製品の価格高騰につながっています。さらに小麦価格の高騰に関しては、ロシアによるウクライナ侵攻が非常に大きな影響を与えていると言われています。と言うのも。ロシアやウクライナは、アメリカやカナダと並ぶ世界的な小麦輸出国なのですが、今回のウクライナショックにより、ロシア・ウクライナ両国からの小麦の供給が滞ってしまうことで、世界的な小麦価格の高騰につながっているわけです。

日本は、国内で消費する小麦の約9割を輸入に頼っていますので、今回の価格高騰の影響は多方面で出ていると言われています。上述しているように、2022年4月から輸入小麦の政府売渡価格※1が約17%も引き上げられており、これによって小麦粉の価格が上昇し、さらに小麦粉を使った商品も値上げされるという負のスパイラルが発生しています。なお、次の輸入小麦の売り渡し価格見直しは10月に行われるのですが、現在の世界情勢を考えると、さらなる値上げが続くと予想されています。

このように、国内需要を賄えるほどの国内生産が行えない輸入食品に関しては、今後さらなる値上げラッシュが進むと予想されており、国内生産品で賄える食材への代替が急務と考えられています。
MEMO
※1
輸入小麦は日本政府が買い付け、国内の製粉会社に売り渡す仕組みとなっています。2022年4月からの輸入小麦の政府売渡価格は、過去2番目に高い水準となっています。

参照:農林水産省「輸入小麦の政府売渡価格について

食材価格の高騰で「代替品」が注目されている

昨今、さまざまな食品の価格高騰が不安視される中、値上がりしている食材に代わる代替品が注目されるようになっています。例えば、上述した小麦については、小麦粉の代替品として『米粉』が注目されるようになっています。日本における米の自給率はほぼ100%であるため、海外情勢などの影響を受けにくく、他の食品と比較しても価格が安定しているという特徴があります。そのため、食品メーカーはもちろん、飲食業界などでも、米粉を使った商品開発が進んでおり、2022年度の米粉需要量は過去最高を更新する見通しだと言われています。

このように、さまざまな食品の価格高騰が続く中、さまざまな代替食品が注目されています。ここで、いくつかの代替食品の事例をご紹介しておきます。

小麦粉の代わりに「米粉」が注目

米粉とは、お米を細かく砕いて粉状にした食材で、もともと和菓子などの材料として日本国内で親しまれていました。そして近年では、米の製粉技術が向上しており、米をより細かく粉砕できるようになったことから、パンやケーキなどの材料として活用されるようになっています。そもそも、米粉はグルテンフリーであることや、油の吸収率が低いことから、揚げてもヘルシーに仕上がる、栄養価の面でも良質など、小麦粉と比べてもさまざまなメリットが存在します。コストの面では、小麦粉よりも少し高めであるという点がネックとなっていたのですが、昨今の小麦の価格高騰により、価格差が縮まったことで、一気に代替品として米粉の商品開発が進んでいるわけです。

以下で、米粉を使った食品の例をいくつか挙げておきます。

  • 米粉パン 米粉を材料としたパンです。米粉パンは、小麦の価格高騰以前から、グルテンフリー志向の方や小麦アレルギーの方でも食べられると人気がありました。そして、小麦価格が高騰する中で、米粉を使ったパンの商品開発がさらに進んでいると言われています。
  • 米粉麺 ビーフンやベトナム料理のフォーなど、米を使った麺は以前から存在しています。しかし、小麦価格の高騰が続く中で、うどんやラーメン、パスタなどについても米粉を使った製品開発が進んでいます。実際に、丸亀製麺を運営するトリドールHDは、米粉麺を提供するチェーン店を東京にオープンしており、今後店舗数を拡大していくとしています。
  • 米粉餃子 味の素冷凍食品からは、小麦・卵・乳不使用の餃子『米粉でつくったギョーザ』が発売され話題になりました。

なお、小麦の価格高騰については、4月26日の岸田総理による記者会見で「輸入小麦から国産の米や米粉、国産小麦への切り替えを支援します。」と話したことからも、今後、米粉の需要が増大していくと考えられます。

輸入サーモンの代替えとして国内の養殖サーモンが注目

ウクライナショックの影響は、農産物だけでなく、海産物にも生じています。例えば、回転ずしなどで、若者や女性から非常に高い人気を誇ると言われているサーモンについては、ウクライナショック以降、値上がりしていると言われています。日本国内でも人気のノルウェー産サーモンについて、空輸する際にロシア上空を避けなければならなくなったことにより、輸送コストが増大してしまい、サーモンの価格上昇につながっているとされています。

そこで、ノルウェー産サーモンの代替品として注目されているのが、日本国内で養殖されているサーモンです。実は、日本国内でもサーモンの養殖は意外に盛んで、長野県の信州サーモンや山梨県の甲斐サーモンレッド、鳥取県の境港サーモンなどが代替品として注目されています。

なお、輸入水産物については、カニ、ウニ、イクラなど、ロシア産のものも多いので、この辺りの代替品の検討が急務とされています。

まとめ

今回は、私たちの日常生活に直結する問題である、食品の価格高騰について簡単に解説してきました。ここ最近、テレビのニュースや新聞などでも、さまざまな面で物価が高騰しており、人々の社会生活に大きな負担を与えるようになっていると報道されています。

実際に、国内消費の約9割を輸入に頼っている小麦に関しては、約17%もの急激な価格高騰を見せており、大手食品メーカーなども商品の値上げをせざるを得ない状況になっています。実際に、今年の4月時点で約4000品目の商品が値上げされており、それ以降も2000品目以上の値上げが予定されていると言う調査データまで存在します。

日本は、多くの食品を輸入に頼っているのが実情ですが、さまざまな要因により輸入価格が変化してしまう可能性があるということを忘れてはいけません。そして、万一の時のことも考えて、代替品を検討しておくと良いのではないでしょうか。

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