ケーススタディ
CASE
CASE 08 食の安全対策とは
グローバル化が進むなか、今後、食品業界においても国際的な枠組みでの食品安全規格の理解が必要です。
国際的な食品安全の枠組み
GFSIとその承認スキームについて
GFSIとは
Global Food Safety Initiative(国際食品安全イニシアティブ)の略。
世界70カ国、400以上のグローバルな流通企業や食品メーカーが参加して発足した任意団体『The Consumer Goods Forum(CGF)』によって設立された食品安全部会。
GFSIの目的
・効率的なマネジメントシステムの間での情報提供によって、継続的に食品安全リスクを減少させる。
・オペレーション効率を高め、コストの最適化を図る。
・食品安全についての能力開発化。
・グローバルな知識共有とネットワーク作成。
GFSIがすること
・ガイダンス文書を発行し食品安全関連の規格と比較する。
・規格のベンチマーク承認によって、監査の重複を減らす。
※GFSIは各サプライヤーへの認証は行わない。
GFSIによってベンチマーク承認されている規格
・FSSC22000
・BRC Global Standard Version 5
・Dutch HACCP(Option B)
・Global Aquaculture Alliance BAP Issue 2 (GAA Seafood Processing Standard)
・Global Red Meat Standard Version 3I
・international Food Standard Version 5
・SQF 2000 Level 2
・Synergy 22000 など
※ISO22000単体ではGFSIから承認されていない。
FSSC22000について
FSSC22000とは
FSSC 22000は、食品安全マネジメントシステムの国際規格であるISO 22000と、それを発展させたISO/TS 22002-1(PAS220)とを統合し、GFSIが制定したベンチマーク承認規格。
FSSC22000の構造
ISO22000とは
安全な食品を精算・流通・販売するために、HACCP(危害分析及び重要管理点)システムの手法をISO(国際標準)化したもの。
HACCPとは
Hazard Analysis and Critical Control Pointの略。
食品を製造する際に工程上の危害を起こす要因(ハザード;Hazard)を分析しそれを最も効率よく管理できる部分(CCP;必須管理点)を連続的に管理して安全を確保する管理手法。
前提条件プログラム(PRP)とは
~ISO22000:2005での定義~
「人間による消費にとって安全な最終製品及び安全な食品の生産、取扱い及び提供に適切なフードチェーンの衛生環境を維持するために必要な食品安全の基本条件及び活動。」
もともとHACCPシステムでは、P.P(prerequisite programs)あるいは、GMP(good manufacturing practice)などとして、 HACCPシステムを有効に機能させるための前提条件として、ハザード(危害)分析(HA)や重要管理点(CCP)の設定よりも前の段階で検討されるべき一般的な衛生管理事項として取り上げられていた。
ISO22000は食品を扱う組織で幅広く利用・適用されることを目的としたことにより、この前提条件プログラムにおいて包括的な内容を目指し抽象的な要求事項になってしまったために、GFSIからベンチマーク承認されなかった。
FSSC22000ではこの食品安全の基本である前提条件プログラムをより強化するため、ISO22000の前提条件プログラムの一部を具体化しており、
FSSC22000=ISO22000+ISO/22002-1(PAS220)
としてFSSC22000は2010年2月にGFSIによってベンチマーク承認された。
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