食品
投稿日:2020.12.20
更新日:2022.09.26
今回は、食品工場で異物混入が起こってしまう原因は何なのか…と言う点について解説していきます。
さまざまな技術が進化した現在では、食品工場にも自動化・ロボット化の波が来ていると言われています。工場の自動化は、人の手を介す作業が少なくなりますので、人手不足の解消はもちろん、人為的ミスによる食品事故の減少なども期待されています。しかし、さまざまな部分が進化してきた現在でも、食品工場での異物混入事故は完全になくなってはいません。
食品製造業界において、異物混入事件は、企業の存続すら危ぶまれる重大な事故になりかねませんので、どの食品工場でも、細心の注意を払っていることだと思います。そこでこの記事では、「絶対に異物混入は起こさない!」と強く認識しているはずの食品工場で、異物混入事故が発生してしまう原因や、それを防ぐための対策についてご紹介していきたいと思います。
それではまず、食品工場において、異物混入事故が起こってしまう原因から簡単にご紹介していきましょう。どのような施設でも「異物混入事故は起こさない」という認識の元、徹底した管理を行っていることでしょう。しかし、さまざまな技術が進歩した現在でも、異物混入事故は発生しています。
食品工場において、異物混入事故が起こってしまうのは、大きく分けると以下の二つが原因といわれています。
食品工場で発生する異物混入事故の主な原因は、上記の2つに分けられます。それでは、実際にどのような異物の混入が考えられ、その異物がどこから来るのでしょうか?その点についても考えてみましょう。
一口に『異物混入事故』といっても、実際に混入してしまう異物はさまざまなものがあります。異物混入を防ぐためには、それらの異物が「どこから入ってくるのか?」を知っておく必要があります。以下で、代表的な異物と、侵入経路を簡単にご紹介しておきます。
それでは最後に、食品工場などにおいて、異物混入を防ぐために注意しておくべきポイントをいくつかご紹介しておきたいと思います。上述したように、食品に混入してしまう異物にもさまざまな種類が存在しますので、注意すべきポイントもたくさんあります。まずは、以下のような点に気を付けて、異物混入を防ぎましょう。
今回は、食品工場で起こる異物混入事故の原因や、それを防ぐための心構えについてご紹介してきました。この記事でご紹介したように、一口に異物混入といっても、異物となるものにはさまざまな種類が存在していますので、注意すべきポイントもかなり広範囲になるのです。
しかし、一つ一つの異物混入原因を改めて確認してみると、より厳格な管理を行うことや作業に従事する人に対して、きちんとルールを作っておくなど、意外に単純な対策でも異物混入事故を防げる可能性が高くなると考えられます。食品工場では、現在でもさまざまな異物混入対策をしっかりと行っていると思いますが、今一度「自社の方法は正しいのか?」「何か抜けている部分はないか?」ということを見直すきっかけになれば幸いです。 三和建設では、温度管理・湿度管理・圧力管理・清浄度に応じたゾーニング・的確な材料選定など、お客さまが抱える食品工場特有のさまざまな悩みを解決いたします。お気軽にお問い合わせください。
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この記事を書いた人
安藤 知広
FACTASブランドマネージャー
執行役員東京本店長
1994年当社入社、工事管理者として工場建設における問題と多くの事例を経験。
2013年から東京本店次長として数多くの食品工場建設のプロジェクトリーダーを務める。
2018年10月ファクタスブランドマネージャーに就任し、食品工場建設における技術の体系化を進めております。